「お、おい。……大丈夫じゃないみたいだな…」

再びひなりを支えてくれた閨川は呆れたようにそう言った。

「す、すみません…」

気まずそうに謝るひなり。

ふと、ひなりの体がフワッと宙に浮いた。
いつのまにかひなりは、閨川の背に乗せられていた。

「ね、閨川先生?!」

閨川の予想外の行動に、ひなりは大きな声を出してしまった。

「安心しろ。保健室に連れて行くだけだ。落ちるなよ?」

「は、はひ…」

ひなりは閨川の肩に手を置いた。