「ごめん…今まで本当にごめんね…レム…」

泣きながら謝罪する荒野を見て、レムは思い出した。仲が良かった小学生の頃を。
レムは荒野に歩み寄ると、ハンカチを手渡しながら言った。

「謝る相手は私じゃない。ひなりだよ。…学校着いたら一緒に謝ろう。…栄華。」

「…うん。」

2人は今度は一緒に歩きだした。

ひなりに会ったら昨日のこと謝ろう。
そしてこれから何があっても私がひなりを守るんだ。
たとえひなりが私を見てくれなくても。
私に見せないような顔を閨川先生にだけ見せていたとしても。
私はひなりを支え続ける。
だって私はひなりの親友…大親友だから。

レムは心に強く誓った。
そして、

きっとひなりは栄華を許せないだろう。それは当然のこと。
でも、栄華の贖罪も、私は支える。
栄華とも、もう一度やり直すんだ…。

栄華の方をちらりと見て、レムは決心した。