黙り込んでいる玲眞の正面に回り込み、音咲は言葉を続けた。

「本気ですか?!玲眞先輩…あなた何考えてるんですか?相手は十代の子供ですよ?あなたが相手にするような女じゃない!」

いつもと違い感情的に言葉をぶつけてくる音咲。しかし、この件に音咲は関係無い。玲眞は取り敢えず、

「違いますよ。そもそも俺好きな人自体いないんで。」

と返答した。
が、そんな誤魔化しは音咲には全く通用しなかった。それどころか音咲は急に玲眞に抱きついてきたのだ。

「…音咲先生…?」