「ちょ、やばくない?見てよこれ!」

友達が差し出したスマホの画面を見て、荒野 栄華は眉間に皺を寄せた。
画面に写っているのは、仲良さそうに掃除をする担任の閨川とクラスメートの成瀬ひなりの姿だった。

「あいつ、地味なクセに閨川先生に媚びてんだよ!まじウザくない?」

ほんとほんと!と、周りの取り巻きたちも同調する。

「許せない…こいつ…」

栄華はSNSを開き、トークグループを作った。そして、成瀬ひなり以外のクラスメートを全員招待した。