「せ、先生?今なんて…」

ひなりは恐る恐る尋ねた。

「あーっはっはっ!その顔!…まあいいわ。付いてらっしゃい。」

音咲はひなりの目を見てニタっと笑うと、手招きをした。
ひなりは音咲の後に続いて、シーンと静まり返った廊下を歩いた。


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音咲に連れられた場所は第2音楽室だった。
音咲に続いてひなりが入ると、音咲はガチャッと鍵を閉めた。
あまり日当たりの良くない場所にあるこの教室は、少し薄暗かった。