さっき私が突き放した時のひなりの顔…
目に焼き付いて離れないよ…

友達なのに…親友なのに助けないなんて…
あーあ、これじゃ私もいじめてるのと同じだ。
荒野と同じ。岸本と同じ。悪口言ってたクラスメートたちと同じ。
ほんと最低…馬鹿みたい…

でも、それでも私は…
ひなりにとって
『都合の良い存在』
にはなりたくないんだよ。

知ってたよ?私。
ひなりが閨川先生のことが好きなんだってこと。3年になってからずっと上の空だった理由が、そのせいだってこともね。