「いや、外大分暗いからな。送っていくよ。」

閨川がいつもの優しい声で言った。


先生…
私、先生に迷惑かけてばかりで、それに、ついさっきいきなり告白しようとして気まずい雰囲気にしちゃったのに…
先生はどんな時でも優しいんですね
でも、その優しさが、今は逆に辛いんです…
だから…1人で帰らせて…

心の中のその想いとは逆に、ひなりはこくりと頷いた。