さっきは一時的にやんでいた雨も、鬼丸と共に下に降りた時にはまた大降りになっていた。

駐車場に停めてある白川の車に駆け寄り乗ると、白川が口をとがらせていた。

「遅いっすよ閨川先生。女の子たちより先に着いとくのが男としてのマナーなんすからね!」

「ごめんごめん。」

苦笑いをする玲眞。
本音を言うと、玲眞は合コンには興味が無かったのだが、今日までの数日、鬼丸と白川が何度も何度も頼んできた為、仕方なく参加することになったのだ。

「なあ、白川先生!今日来る子たちってどんな感じ?音咲先生みたいに美人系?!」

「さあ、それは会ってからのお楽しみすよ♪」

生徒から恐れられている生活指導の鬼丸と、清純で優しい保健医の白川は、まるで中学生のように盛り上がっていた。

「んじゃ、出発しますね!」

白川のその言葉とともに、車が動いた。