「・・・本当に、地底に来てくれるのですか? 」

「ああ、あの世界。俺すっげぇ好きだから」

 嬉しい・・・

 スーッとシルビアの胸の中に暖かい光が差してきた。

 素直に笑顔を浮かべるシルビア。

 そんなシルビアを見ると、マロンディスは嬉しくなった。

「ねぇ、明日。俺と一緒に別荘に行こう」

「別荘? 」

「ここいるより、別荘のほうが安心だ。パティーナも連れてゆくからさっ」

「判りました」

 素直に答えるシルビアがとても可愛くて、マロンディスはたまらなくなり、そのままそっと・・・

 シルビアの唇にキスをした。


 驚いた目をしたシルビアだが、柔らかくて暖かいマロンディスの唇を感じると、嬉しくて・・・

 そっと身を任せた。


 探るようなキス・・・

 そして、なんだか甘噛みしてくるように激しく求めてくるキス・・・

 歯列を割って、マロンディスの舌がシルビアの口の中に滑り込んできて、絡みついてくる・・・。


 キスしているだけなのに、とっても暖かくて心地よいエネルギーを感じる。

 魂がとっても喜んでいるのを、マロンディスもシルビアも感じた。


 唇が離れるとマロンディスは、そっと微笑んだ。

「お前さぁ・・・すげぇ綺麗になったんだな」

 ちょっと頬を赤くして、マロディスが言った。

 シルビアも赤くなり照れてしまった。

「今夜は一緒にいていい? 」

「あ・・・」

 どう答えていいの変わらず俯くシルビア。

「嫌だって言っても、離れないけどね」

 ギュッとシルビアを抱きしめるマロンディス・・・。