「じゃ、テストを返す」
それは社会科の時間だった。
出席簿順に名前が呼ばれていく。
板垣康之は、すぐに名前を呼ばれた。
いつもなら「90点」以上で唯一、点数が読み上げられるが__。
「板垣、0点」
クラスがどよめいた。
あり得ないことが、本当に起こったんだ。
ゲームの通りに。
「マークシート、全部1つずつズレてるぞ。そうじゃなければ100点だ。確認もテストのうちだ、気をつけるんだ」
「__はい」
テストを受け取り、席に戻る途中で板垣と目が合った。
間違いない。
良いことだけじゃなく、悪いことも確実に起きる。
だからもし今日、私たち6人のうち1人でもなにか食べてしまえば、亮平は骨折してしまう。
みんなの顔を見ると、誰もが厳しい顔をしていた___。
お昼の時間、私は未知瑠と屋上に向かった。
お腹が空いていたが、食べるわけにはいかない。
「光莉、もし、もしまた悪い目だったら?」
「それは__」
「ゲームは途中で抜けられないんだよね?」
いつもは元気な未知瑠が、不安がっている。
「うん、抜けられないと思う。でも、みんないるから。1人じゃないし、私たち仲間がいるからさ」
軽くハグをしながら言うと、未知瑠が強く抱きしめ返してきたんだ。



