クリアした。
私はクリアした。
ちゃんとゴールにたどり着いたし、ゲームは終わったんだ!
逃げるように順弦堂を飛び出すと、家に帰って布団を頭からかぶる。
大丈夫。
大丈夫。
そう何度も言い聞かせて。
もう終わったんだ。
私が自分の手で終わらせた!
だから大丈夫。
きっと大丈夫!
そう強く念じているうちに、私は眠ってしまったんだ__。
「えっ?」
ここは?
これは夢だ。
悪い夢。
いや、良い夢かもしれない。
だって、空が青いじゃないか。
リアル人生ゲームの裏側は、黒い空が広がっていた。
たとえここが屋上だったとしても、今は晴れ渡っている。
少し安心し、私は起き上がった。
空から__金色の光が舞い降りる。
あれは【天使】か?
いつの間にか、足元にはマス目が浮き上がっていた。
ゲームはまだ、終わっていない?
「また会ったね!」
悪魔ではなく、天使が私に微笑んだ。
それじゃ、良いことが起きるゲームなの?
それにしても、1つだけわからないことがある。
「私、ゴールしたはずでしょ?それなのにどうして?」
「確かにゴールはしたけど__」



