リアル人生ゲーム(裏)



私がそう宣言すると、みんなが肩から力を抜いた。


やっとゴールができる。


それでも⑤と⑥のゾロ目を出さないといけない。


でもみんなはこう思っているだろう。


光莉ならきっとできる。


そんな期待がひしひしと伝わってくる。


やっと、ゲームが終わる。


最初は楽しいだけのゲームだった。


良いことばかりが現実で起き、私たちの絆も深まった。


それが、ボードが裏返った途端、ゲームの様相ががらりと変わったんだ。


悪いことばかりが起き、お互いを傷つけ合った。


1人、また1人と死んでいく。


責任は私にある。


だから私は、ゲームを終わらせるんだ。


2度と、サイコロを投げることがないよう。


このボードの上に、2度と立たないよう。


「じゃ【金のサイコロ】を使うのかい?」


悪魔が私の前にやってきた。


ふわふわと浮いた、可愛らしい悪魔。


でもその目は、いつも笑ってはいない。


冷たくて鋭くて、今も私の心を見透かしているに違いない。


私が今、なにを考えているのか__。


なかなか返事をしない私を見ていた悪魔の、その動じない目が、少し見開かれた。


私がなにをする気か、やっと分かったらしい。