死ぬ?
「なんだよ、それ」
力の抜けた声を出し、板垣がマス目から後ずさった。
今にも逃げ出したい気持ちは、痛いくらいに分かる。
ここでのことは、必ず起こるからだ。
それでも【死ぬ】なんてワードが立て続けに出るなんて。
直接的、影響があったのは亮平の骨折くらい。
あとは身の回りの出来事が多くて、こんなにもはっきり断言されるのは、これで2回目。
「ぼ、僕はまだ、死にたくない」
首を振って下がる板垣を、ちょうどその後ろにいた彰が受け止める。
がっしり肩を掴んで「指令を守ればいい」と声を掛ける。
「そ、そうよ。みんなで守れば問題ない」
私も勇気づける。
私自身、みんなが指令を守ってくれたから死を回避することができた。
ましてや今度は命がかかっている。
絶対に指令を破るはずがない。
「そうよ、早く引いて」
未知瑠も、事の大きさに気づいたのか、板垣を気遣う。
亮平も友美も、みんな頷いている。
私たちが見守る中、板垣はようやく前に進んだ。
悪魔の元に歩み寄ったんだ。
箱の中の指令書を引くために__?
けれど、悪魔は箱を持っていない。
そしてこう言ったんだ。



