わたしは、人よりも不幸がたくさん降りかかる


でも、わたしには害がない



…これが最初だった。

わたしの8才の誕生日、家族皆で遊園地に行った‥その帰り、
わたし達家族が乗っている車に居眠り運転の車が突っ込んできた。

運転していたお父さんとその横に座っていたお母さんが死んでしまった。

わたしは無傷だった。

でも、お姉ちゃんは事故の衝撃で右目に大怪我をおった。右目の回りには、大きな傷が残り、右目は見えなくなった。

その上 右目が白くなり、左目は血のような赤になった。

それからのお姉ちゃんの生活は最悪だった。目と傷のせいで、気味が悪いと、友達がいなくなった。当時11才だったお姉ちゃんには辛いだろう。なのに、わたしにはそんなそぶりを一度も見せなかった。



この時はまだ、わたしのせいだとは気づかなかった。

でも、その日からわたしには不幸が毎日のように降りかかってきた。

でも、どれも小さな不幸だった。

「うわっ!」なぜか川に落ちたり、

「返して!」バッグを取られたり、

「あれ?」財布をなくしたり…。