「まさかメイドの数も減らしてしまうとは。」
廊下を歩きながらアンナが言った。
「服装だけでなく、性格も男勝りな姫君ですね。」
すると、前からミラの側近であるメルがやって来た。
「驚かれましたか?あれが我国の時期女王です。」
シドとアンナはメルに頭を下げた。
「…ミラ様は贅沢が一番嫌いです。普段からあのように軍服を着て男顔負けの仕事ぶりです。この国へも当然公務としてやって来ました。行き過ぎた待遇は是非おやめ頂くようお願い致します。」
「かしこまりました。」
メルはそれだけ言うとニコッと微笑みその場を後にした。
カルドス国は女の国なだけあり、女性陣が強い…



