ウォルドーフ家…
シドは聞いたことがない名前だった。
「…本で読んだことがある。何年も前に一族の血が耐え光の力を持つ者はいなくなったと。」
「そうだ。闇の力は光の力には勝てない。光の力を持つ者がいれば闇の力を封じる事が出来たが…」
すると、外が暗くなり空に分厚い雲がかかった。
ルカが窓を開けると、生暖かい風が入ってきた。
「…嵐になりそうだな。とにかく何か情報があればすぐに知らせてくれ。俺はこれから王のところへ行きキトを指名手配してもらうよう頼んでくる。」
ルカはそう言って部屋から出て行った。
「…問題が起きる前にキトが見つかるといいが…」



