試験場に戻って暫くすると、ようやく試験官がやって来た。
「お待たせしました。今から最終試験を行います。」
シドはギュッと手を握りしめた。
最終試験の内容はまだ聞かされていない。
すると、一人の男性が遅れて入って来た。
「…国王の側近、オーギスト様です。」
オーギストは何やら息を切らせハンカチで汗を拭った。
「では、みなさんここへ一列に並んでください」
オーギストの前にシドたちは一列に並ばされた。
一体何を始めようと言うのだ…
オーギストと試験官はピンと背筋を伸ばし一列に並んだ試験者達一人一人の顔をまじまじと見つめながら、何やら羊皮紙に書き込んでいった。
オーギストが一番端に立っていたシドの前にやって来るとメガネをかけ直しじっと顔を見つめた。
「はい、結構」
オーギストは書き込んだ羊皮紙を試験官に手渡した。
「じゃあ後は頼んだよ」
「かしこりまりました。」
オーギストは試験官にそれだけ言うと部屋を後にした。
「では、今から結果を伝えます」
試験官の言葉に会場がざわついた。
シドも思わず口をポカンと開けた。
試験はもう終わり….?!
何もせずただこの場に突っ立っていただけなのに…
試験官はオーギストから受け取った羊皮紙を確認すると顔を上げた。
「…シド・メルヴィス」
一番初めにシドの名前が呼ばれた。
何が起こったのか分からずシドは呆然と立ち尽くした。
「シド・メルヴィス!」
「は、はっ!」
もう一度名前が呼ばれ、シドは慌てて返事をした。
「お待たせしました。今から最終試験を行います。」
シドはギュッと手を握りしめた。
最終試験の内容はまだ聞かされていない。
すると、一人の男性が遅れて入って来た。
「…国王の側近、オーギスト様です。」
オーギストは何やら息を切らせハンカチで汗を拭った。
「では、みなさんここへ一列に並んでください」
オーギストの前にシドたちは一列に並ばされた。
一体何を始めようと言うのだ…
オーギストと試験官はピンと背筋を伸ばし一列に並んだ試験者達一人一人の顔をまじまじと見つめながら、何やら羊皮紙に書き込んでいった。
オーギストが一番端に立っていたシドの前にやって来るとメガネをかけ直しじっと顔を見つめた。
「はい、結構」
オーギストは書き込んだ羊皮紙を試験官に手渡した。
「じゃあ後は頼んだよ」
「かしこりまりました。」
オーギストは試験官にそれだけ言うと部屋を後にした。
「では、今から結果を伝えます」
試験官の言葉に会場がざわついた。
シドも思わず口をポカンと開けた。
試験はもう終わり….?!
何もせずただこの場に突っ立っていただけなのに…
試験官はオーギストから受け取った羊皮紙を確認すると顔を上げた。
「…シド・メルヴィス」
一番初めにシドの名前が呼ばれた。
何が起こったのか分からずシドは呆然と立ち尽くした。
「シド・メルヴィス!」
「は、はっ!」
もう一度名前が呼ばれ、シドは慌てて返事をした。



