それから一時間程、出て行った面接官は戻って来ずシドたちはひたすら部屋の中で待たされていた。
「…一体どうなっているんだ?」
「いつまで待たされるんだ」
試験者たちが待ちくたびれる中、ルイが立ち上がった。
「…シド、外の様子を見に行こう」
ルイはシドの腕を掴むと無理矢理部屋の外に出た。
「…おい、勝手な事するな。」
止めようとするシドを無視して、ルイは長い廊下に出た。
「城の中が慌ただしかったんだよ。きっと何かあったんだ。」
ルイは城の奥へどんどん進んで行った。
すると、前から一人のメイドが歩いて来た。
「あの、すみません。」
ルイはためらう事なくそのメイドに声をかけた。
「何やら騒がしいようですが、何かあったのですか?」
声をかけられたメイドはブロンドの美しい髪を丁寧に三つ編みにし、クリクリとしたグリーンの目が印象的だった。
「…あの、どなたですか?」
「僕たちは医務室の者です。」
大嘘をつくルイにシドはぎょっとした顔をした。
「…お医者さんですか。。実は今日の朝からアリス様の姿が見当たらないんです。もうすぐ音楽会があるのに。」
メイドは大きなため息をつきながら言った。
「ほう、アリス様が。」
「朝からずっと探しているんです。仕事も出来ないし、本当に困ったわ。もし見かけたら教えてくださいね」
そう言ってメイドはぺこっとお辞儀して慌ただしく去って行った。
「…一体どうなっているんだ?」
「いつまで待たされるんだ」
試験者たちが待ちくたびれる中、ルイが立ち上がった。
「…シド、外の様子を見に行こう」
ルイはシドの腕を掴むと無理矢理部屋の外に出た。
「…おい、勝手な事するな。」
止めようとするシドを無視して、ルイは長い廊下に出た。
「城の中が慌ただしかったんだよ。きっと何かあったんだ。」
ルイは城の奥へどんどん進んで行った。
すると、前から一人のメイドが歩いて来た。
「あの、すみません。」
ルイはためらう事なくそのメイドに声をかけた。
「何やら騒がしいようですが、何かあったのですか?」
声をかけられたメイドはブロンドの美しい髪を丁寧に三つ編みにし、クリクリとしたグリーンの目が印象的だった。
「…あの、どなたですか?」
「僕たちは医務室の者です。」
大嘘をつくルイにシドはぎょっとした顔をした。
「…お医者さんですか。。実は今日の朝からアリス様の姿が見当たらないんです。もうすぐ音楽会があるのに。」
メイドは大きなため息をつきながら言った。
「ほう、アリス様が。」
「朝からずっと探しているんです。仕事も出来ないし、本当に困ったわ。もし見かけたら教えてくださいね」
そう言ってメイドはぺこっとお辞儀して慌ただしく去って行った。



