「お前、人生損してるぞ。女性と過ごす夜の楽しみを知らないなんて。」
「…」
シドはふと、最近アリスにも恋人がいた事があるか聞かれたことを思い出した。
今まで恋愛をしてこなかった事ってそんなに変なのか…?
「まぁ近衛の仕事に全うするのもいいが、たまには他の事に目を向けるのもいいぞ。少し余裕ができたらな。」
「はぁ、、」
その日の夜は、アテクシやルカ、ハデス家の人たちと夕飯を囲んだ。
久しぶりにシドは心から楽しめた気がした。
夜、用意してもらった部屋でベッドに横になった。
明日は王都に帰る。バタバタとした休暇だったが、明後日からはまた近衛隊として気持ちを引き締めようとシドは思った。



