「…私は実家には帰らない。王宮で静かに休んでいるつもりだ。」
「…家族に顔を見せなくていいんですか?」
するとアンナは少し苦笑いした。
「…両親は私が近衛隊に入る事を反対していたんだ。だから入隊してからは一度も会ってはいない。」
「そうだったんですか…」
シドはまずい事を聞いてしまったと思った。
「…でも親に反対されたお陰で、絶対に女でも近衛隊として働ける事を証明したくてここまで頑張れたのかもしれない。」
アンナは笑いながら話すと馬を走らせた。
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