「アリス様、今夜の舞踏会は是非私が贈ったドレスを着てください。」
そういえば部屋のクローゼットにたくさんのドレスがかけられていた。
「あ、ありがとうございます。。」
すると、ルーン王子はそっとアリスの手に自分の手を重ねた。
「…本当に美しい方だ。貴方以外を僕の妻にすることが想像出来ない。」
ルーン王子の言葉にアリスは背筋がぞっとした。
どうしてこの人はこうもストレートに言葉にするのかしら…
「ですが、国王陛下から縁談を勧められたりなさらないのですか?私もそうですが、そろそろ結婚を考えなければならない頃。」
「ええ、もちろん毎日のように国中や国内外の女性達の姿絵を見せられます。ですが貴方以上に心惹かれる女性がいないのですよ。」
にっこり微笑んで言うルーン王子。
本当にこの人は…
アリスが呆れていると、ラーン王子の側近がやって来た。
「…もう時間か。アリス様すまないがそろそろ公務に戻らなくては。今夜の舞踏会楽しみにしていますよ。」
やっと終わった!アリスは心の中で呟いた。



