部屋に戻るとアリスはふぅーと深呼吸した。


「アリス様、どうかしたんですか?」

ソフィアは何だか忙しないアリスを見て心配そうな顔をした。


「何でもないの、大丈夫。」


「アリス様、私は外にいますので…」


なんだかよく分からない状況だが、シドはとりあえずアリスの言う通り近くにいることにした。


部屋を出るとアンナがいた。


「シド、アリス様どうかしたのか?」


「よく分からないんですがとにかく側で護衛して欲しいとか。」


「…ルーン王子の事気になさってるのか?」


アンナは何か心当たりがありそうだった。