気が付くと、朝になっていた。 (寝てしまった…) そう思った瞬間 彼のことが、ふと頭によぎった。 (昨日...あれは幻か....) 現実とは、まるでかけ離れた衝撃に 私は現実逃避した。 でも、体と記憶は正直だ。 “-待....っ-” 引き止められた時に 触れられた手のぬくもりを今も覚えておる。 (あー....ああーーーー) 「あーーーあ!」