「君のツンを甘く変える。」

「っ、とー、セーフ!!」




左腕を掴まれて、落ちそうになったボウルも落ちずに済んだ。




「あっ、ありがと、、、」




腕を掴んでくれたのは慧君で、何も無いところで転びそうになったのが恥ずかしくて下を向いたまま話す。




「ほら!そうやって肝心な方見ないからそうなるの!!顔上げて!」




顎とほっぺをぎゅっと掴まれて、強制的に上を向かされた。




「っ///// ちょっ、はなし、てっ/////」




「やだーーー。もうよそ見しないっていうならいいけど。」




そう言われたから思いっきり頷いた。




周りからの注目も凄いし、みんなの目がなんか怖い!!




「よし、じゃあ一緒に洗いに行こ。」




「え?私がやってくるよ。まだ用事あるんじゃないの?」





「それよりも、こっちのほうが重要でしょ。」




そう言って歩き出した慧君。




なんか、この感じ。




委員会の時と同じ。




プリントたくさんあったのをもらってきてくれた時。




なんか、ポカーってなる暖かい気持ち。