「君のツンを甘く変える。」

「おはよう、七美香ちゃん。」




「あっ、お、おはよう!」




朔矢君も慧君も何も気にしてないみたいだった。




逃げたこと、何も思ってないのかな?





「ほらね?七美香はいつも通りにしてればいいの。」





そう結梨に言われて、私も素直に林間学校を楽しむことにした。





と言っても、最初からハイキングなんだけど、、、





歩くのが嫌いなわけじゃないけど、あまり乗り気ではない。





ただ歩くなんて、つまらなそう、、、




「ハイキング憂鬱、って顔してる。」




「えっ?」




クルッとうしろを振り向くと朔矢君がいた。




「あー、まーねー!ただ歩くなんて楽しくなさそうだなーって。」




「じゃあ、俺と話しながら行こうよ。そしたら楽しくなるかもよ?というか、楽しませるよ!」




そう言ってニコッと笑う。





やっぱり優しいな〜





「うん。じゃあ、お願い!」