「君のツンを甘く変える。」

私がそう言うと、そんなことないよと朔矢君も笑った。





なんか、爽やかで笑顔がほんとに綺麗な人だなーって思う。





慧君が甘々なら朔矢君は甘過ぎず、ちょうどいい感じ。





「良かったら途中まで一緒に行こうよ。」




「いいよ!行こっか!」




歩きながら朔矢君の話を聞いていた。




弟がいることとか、結梨との思い出とか。




「結梨って怒ると怖いでしょ?」




「うん!すっごく怖い!!」




「やっぱりな〜。」




「ふふっ、なんか、朔矢君話しやすい!!」




「えっ?そう?/////」




照れたのか顔が赤くなる。




素直な人なんだな〜。




仲良く話しながら校門のところまで来ると、




「なみちゃん。」




壁にもたれかかって立っていたのは慧君。




「ん?なんでいるの?」




「いやー、一緒に帰ろうかなーって思って!ほら、可愛いなみちゃん1人でなんて知らない人に連れられて行くかもしれないでしょ?」




「か、可愛くないわっ!!」