「君のツンを甘く変える。」

しおりを見ながら荷物や日程を確認する。





1日目は主にハイキングで、2日目は自炊とキャンプファイヤー、3日目はグループワーク。





キャンプファイヤーって面白そう!





「そう言えば、このキャンプファイヤーってジンクスあるよね?」





「ジンクス?なんのジンクスなの?結梨。」





「このキャンプファイヤーの間に配られる小さな木に、好きな人の名前を書いて燃やすとその人は両思いになるって。そんなの、信じられたもんじゃないけどね〜」




「へー!そんなのあるんだ!!でも私、好きな人いないから関係ないか!」




私が笑ってそう言うと、




「七美香ちゃん好きな人いないの!?」




突然朔矢君がそう言う。




「あー、うん。いないよ?」




「そ、うなんだ!!」




私達が話していると、突然机の下をガンっと蹴られて大きな音がした。





「えっ!?なに!?」




目の前に座っていた慧君がやったのは分かってるけど、なんで!?





なんでこんなことされるの!?