「君のツンを甘く変える。」

初めての委員会はサラッと自己紹介と役員決めだった。




「最後にお願いがあるんだけど、ここにプリントあるから、クラス人数分持って行ってホッチキスでとめてね。それを明日の朝のホームルームで配って。でわ、かいさーん。」




「ぅ、そ、、、、、、あんなに山盛り、、、」





目の前にはタワーになったプリント。





文化祭ってこんなに本気でやるものなの、、、?





もう帰れると思ったのに、これじゃまだかかるよー!!




最悪な一日だ、、、、、、




私が1人項垂れていると、慧君がぽんぽんっと私の肩を叩いた。




「ん?」




「俺がプリント持ってくるから、待ってて。」




「えっ?あ、ありがと、、、あっ、でも、、、、」





重いんじゃない?って言おうとしたけど、慧君は一人で行ってしまった。




というか、初めて見たかも。




あんな真面目な顔。




いや、真面目ではない。




真顔、、、、、、




「ふざけてなければ、普通の男の子じゃん、、、」




何分かして大量のプリントを持ってきた慧君。