「君のツンを甘く変える。」

猛スピードで走っていってしまう結梨。




結梨はバレー部のマネージャーになって、今週からずっと忙しく動いている。




やっぱりバレー好きなんだな、、、って、私はそれどころじゃない!!




「もう!!手放して!!」




「まぁまぁ〜迷子になるかもしれないじゃん?」




「ならないよ!!」




「あー今日もツンツンだねー!!あははっ!!面白いー!!」




「何が面白いのよーー!!」




強引に手を握られて、目的の教室へと急ぐ。




もう、恥ずかしいよ/////




ガラッ




「失礼しまーーす。」




「あっ、1年生だね?そこに座ってー。」




「はい。」




3年生らしき人にそう言われて、静かに座る。




さすがにここで手を繋ぐのは無理だから、無理やり手を離した。





「もう、せっかく繋いだのに!」




ほっぺをプクーーッとさせてこっちを見る。




可愛い!!




けど、無理!!




私は前向いて!と、話を逸らした。