新城が止めに入ってから、私と佑真は黙り込んでしまった。



「とりあえず中に入れてくれるか?」

「あ、ああ……」



新城をリビングに通すが、お茶を出す余裕はなかった。



私と新城が並んで、佑真が向かいに座って食卓テーブルを囲む。



佑真が不服そうにしているが、今は気にしていられない。



「相田は俺と和多瀬が咲乃の死んだ原因を探っているのは知っているよな?」



私が動揺し、本題に入れないと思ったのか、新城が切り出した。



佑真は頷く。



「じゃあ、今から聞かれることもわかるな?」



静かな物言いだった。


それが逆に恐怖を感じさせた。



しかし佑真が黙っているのは、それだけではないだろう。



佑真は俯き、その表情は見えない。



「黙ってるってことはなにか知ってるってことか」



否定するために上げたと思われる面は、血の気が引いていた。



「僕を……疑っているんですか……」

「疑うとはまた違うな。ちなみに、相田が愛してやまない和多瀬玲は俺、俺の仲間、咲乃の友だち全てがなにか知っているんじゃねえかって思ってたからな」



新城は笑っているが、私は笑えない。



佑真が愛してやまないだと?