「うーん、瑠衣くんも忙しいだろうし、そろそろ本気で勉強しないとダメだから、近場でいいよ?

バイトもできないからお金ないし。」


泊まりだなんて、きっと無理だ。


こんなモヤモヤした気持ちのままじゃ。


遊園地に行ったって情緒不安定で迷惑かけるだけだろうし。


「ふーん、あっそう。」


「うん、だから新学期のものでも新しく買いに行こ?」


「じゃあ後で予定表送るわ。」



「うん、ありがとう。」


はぁ、今日の目標は達成できないままかぁ、、、


最近、本当に瑠衣くんが何を考えているのか、さっぱりわからない。


「今日もありがとう。送ってくれて。また明日ね。」


「あぁ、じゃあな。」


瑠衣くんは優しい。いつも家の前まで送ってくれる。


瑠衣くんの家は私より学校に近いから、わざわざ遠くまで送ってくれるの。



でも、それもめんどくさいのかもしれない。


「あ、あのさ、最近下校時間でも明るいままだから送ってくれなくていいよ。申し訳ないし。」


「、、、別に。10分もかかんないし。」


「そっか、ごめんね。おやすみなさい!」


これは嬉しい、、、。あっさり、じゃあ明日からは俺の家の前でいいな、とか言われるかと思ったのに。