休憩時間、隣のクラスの知らない女の子に呼び出された。


「あのこれをユウキ君に…」


恥ずかしそうに差し出したのは可愛らしい封筒。見るからにラブレターだ。こういうことはよくある。私はいつも通りに断った。


「こういうのは自分で渡した方がいいと思うよ」


「そ、そうですよね…でも怖くて…。断られるのは分かってるんです…でも冷たく言われちゃうのかなとか…。気持ち悪いなんて言われたら、私、」


「アイツはそんなイヤな奴じゃないよ。ちゃんと自分の気持ちを伝えたらちゃんと答えるよ。だから、勇気をもってほしい、な」


納得してくれたのか手紙を持って女の子は去っていった。勇気か…。こんなこと言ってる自分はどうなんだろう。逃げ続けてていいのかな…。