すると、女の人の方が突然立ち上がり私の前

まで来て顔をずっと見てきた。

知らない人だからというのもあるのか、怖く

て固まってしまった。

「貴方がネット活動してるSKY BODYのマイ

さん?」

「……え?」

私は、その言葉に息が止まりそうになった。

「どうして知ってるの?」と「何処で知っ

た?」のかが頭の中でループしていた。

「あっ…!ごめんなさいね。ついいつもの癖

で…!」

するとその人は、ポケットの中から名刺を私

の前にだした。

「私、芸能プロダクション桜沢から来た者で

す。マイさん、是非うちの事務所でデビュー

してみませんか?」