「あ、これ」
って悠斗が渡してきたのは
私の家の鍵。


「えっ?!私落としてた?」
悠斗の部屋だ、きっと

「いや、ほんとはさ
夕方渡そうと思ったんだけど···
紗奈の彼氏いたからさ。渡しそびれた」


「?渡してくれれば良かったのに」

私の言葉に
はぁ?って悠斗は呟き

「紗奈の彼氏に誤解させんだろ··」

あっ、そっか!!
だからあんな嘘···