(おまけ)




シロツメクサが順に風に揺れる。



アオイとここへ来るのはあの日以来だ。



「成長出来るようになったなんて、全然実感が湧きません」


「そりゃあ、一日二日でお爺さんになるわけでもないものね」


「魔法が解けてなかったらどうしましょう…」


「なっ!?と、解けてるわよ。あなたも見たでしょう?あたしの願いがアオイの中に入っていくの」


「ですが…」


アオイってこんなに女々しかったかしらと、思い返してみる。



が、あたしの側近をしているアオイのそんな姿は見たことがなかった。



「アオイって本当ははっきりしない男よねえ」



意地悪も含めて、ため息混じりに言ってみせた。