分かるような、分からないような、分かりたくないような、分かってはいけないような…



あの日シロツメクサの草原でアオイの話を聞いてからずっと、悶々としていたあたしは久しぶりに森のお茶会へ顔を出した。



城での話し相手はアオイしかいないから、アオイにアオイの相談をするのはおかしな話なわけであって、ここに来るしかなかったんだと思う。




「で、それを聞いてアリスはどう思ったのさ」


うさぎのリックンがマーブルクッキーをカリカリしながら隣にやってきた。



「どうって言われても…アオイは小さい頃からずっとそばにいてくれてて、もちろんこの先も変わらずアオイはそばにいると思っていたんだけど…」