風がシロツメクサを順になでる。


アオイが悲しく微笑んだ。



「お嬢様、あなたのせいですよ」



「あた…し?」



「はじめはあなたの成長を隣で見れるだけで良いと、それだけで良いと思ってた。あなたにはずっと笑っていて欲しい、あなたには誰よりも幸せになって欲しい、そんなあなたを隣で見ていたいと思った」



「えっと…」



「あなたがお茶会に参加したいと言った。私が作り上げたお茶会を素敵だと言った。楽しいと言った。あなたにもっと色んなお茶会を見て欲しいと思った。あなたとお茶会に参加したいと思った」



アオイは何を言っているの?



「お嬢様、私はあなたと同じ時を過ごしたい。200年間、もう諦めていたはずなのに。私はあなたといるとワガママになってしまう。





この意味、分かります?」