城へ連れ戻されたあたしは、まだなお庭で開かれているパーティーには戻れず、自室でアオイに説教を受けていた。



いつもは絶品のアオイのミルクティーも、こんな気持ちでは全く美味しさを感じない。



「姫様いけません。あんな危険なお茶会」


あたしをベッドに座らせ、目線を合わせるためアオイはしゃがみこんで話す。

まるで幼い子どもに言い聞かせるように。



「どうして危険なの?」

「アナタはいずれ一国を担う姫。何かあったらどうするのですか」

「大丈夫よ。お茶会くらい。歌を歌って、くだらない話をして、とても楽しいのよ」



あの楽しかった一瞬が忘れられない。



どうしてもまた行きたい。


アオイからの許可を得るため、あたしは必死に無事を伝えた。



が、何を言ってもダメなものはダメで返すアオイはきっと頭がダイヤモンドのようにカチコチだ。