反省しつつ、今日の出来事をかいつまんで説明した。
かくかくしかじか。
「────……ということがありまして」
思い出して、ため息ひとつ。
とりあえず佐和くんに半ば強引に手伝わされた、ということだけ伝わればいい。
だから、シャーペンのことはあえて言わなかった。
……だって、シャーペンのせいにするなんてハルのせいみたいでなんか嫌だ。
それに、そんなことを聞かされたってハルも困るだろうし。
もう一度ため息をついた私を、ちらりと横目で見てハルはゆっくり口を開いた。
「……“佐和くん” って、佐和侑吏？」
「え……？ うん、そうだよ」
「そっか」
頷いたっきり、ハルは黙り込んでしまう。
その横顔は、なにか考え事をしているように真剣で。
「ハル？」
「……ああ、ごめん」
ついぼんやりしてて、と謝ったハル。
考えごとって、さっきの私の話についてなのかな。
だったら、佐和くんのこと？
でも。
「ハルって佐和くんと何か接点あったっけ？」
