1人になって初めて気付いたこと。
窓の外が、もう暗くなり始めていた。
……結果を聞くだけにしては、時間かかってる。
そんなに、なにを言われてるんだろう。
ま、あとでお母さんたちに聞けばいっか。
そう思った私は、飲み物が切れていることに気づき1階の売店に行くことにした。
売店は、1階の待合室のところにある。
私はエレベーターを使って1階へ降りた。
エレベーターのドアが開いたとき、イスに座るお父さんとお母さんの後ろ姿に気付く。
なんだ、もう終わってるんじゃん!
そう思った私は、驚かせようと静かに足音をたてないように近づいた。
あと数歩でたどり着くというとき。
私の心臓は大きな音をたてる。
驚かそうと伸びていた手は脱力したように垂れ下がり、忍び足をしていた足は動かなくなった。
………お母さん、泣いてる……。
え、なんで。
結果、悪かったの?
…そ、そんなはずないよね?
私元気、だし。
私は、現実から目を背けるように、硬直した身体を無理矢理動かす。