その後、保健室で目を覚ました私は、お兄ちゃんに怒られ。

シュンくんには、むず痒くなるほど心配された。


綾羽と紗南には泣きつかれ、

晴樹はなぜか一言も話さず、

最後には恭弥に頭を撫でられる始末。


……私は、どう反応したら良いんだ。

そう思って、笑って誤魔化していたら


「「「笑うときじゃねーよ。」」」


ってみんなに責められて、もう、泣きたい。


「…とにかく!菜摘は今すぐ俺と早退して病院行くぞ!」


朝から言っていたお兄ちゃんに、もう逆らうことはできず、私はただ頷く。


「みんな、球技大会頑張ってね……」

「…おう!」

「優勝するから任せろよ!」


お兄ちゃんに引っ張られながら半泣き状態で言うと、みんなは苦笑いをしながらも、送り出してくれた。