「いぇーい!!」

「綾羽ナイスサーブ!!」


テンション高く、とにかく楽しみながらプレーをするのが私たち。

それが、イライラするんだろう。


先輩たちのミスは後半になるにつれて増えていき、私たちは本当に勝ってしまった。


「やったあ!!綾羽!すごいっ!決勝だよっ!!」


跳び跳ねながら、私と綾羽は何度もハイタッチを交わした。

相手だった先輩たちと挨拶をする。


「本当、強いねー!部活何部なの?」

「私たちまだ入ってないんです。」


先輩たちは優しくて、話しやすかった。


「え、そうなんだ!良かったらテニス部おいでよ!体験でも良いからさ!」

「おぉー!じゃ、また今度見学行っても良いですか?」

「いーよいーよ!待ってるから!」

「「ありがとうございますっ!」」