そういえば最近、痩せたんだ。
量ったときは、今まで落としたくても全然落ちてくれなかった体重が減って喜んだけど。
……本当に私、病気だったりして…。
私はそこまで考えて、慌てて頭を振った。
なしなし!今のなし!そんなわけないから!
「…お前さ。」
そのとき、突然後ろから声が聞こえて心臓がドクリと跳ねる。
いつからいたんだろうか。
壁にもたれ掛かるようにしてお兄ちゃんが立っていた。
「…え、なに。いつからいたの。」
私が、なにもなかったように言うと、分かりやすく顔をしかめる。
「調子悪いんだろうな…とは思ってたけど。お前、1回病院行ってこい。普通じゃねーよ。」
「……な、なに言ってんの。大丈夫だし」
「大丈夫じゃねーだろ。今日行くか?」
「い、嫌だよ!!平気だもん!!」
つい大声で言ってしまい、お兄ちゃんはため息をつく。