どこかが悪い?
私が病気?
…あるわけないじゃん!
私の長所は、健康なことなんだから!
それとったら何も無いくらいなんだから。
…病気だなんて、そんなこと。
あったら困るの。
もしかしたら私はこのときから感じ始めていたのかもしれない。
…自分が病気かもしれない。
という不吉な可能性を。
信じたくなくて。
気のせいであってほしくて。
…だからこそ、毎日健康な自分を演じ続けた。
そしたら、自然と調子が悪いのがなくなって。
そのまま、今までのような健康な私に戻れる。
そう信じていた。
……信じて、いたかった。
でも、そんな私の願いも虚しく、そこから先私の体調はどんどん悪くなっていった。
頭痛、めまい、ふらつき。
それに加えて、突然の吐き気。
そんな毎日に耐えながら、球技大会の日を迎える。