「それじゃー、さっそく班作りだな!!」
どーやって決めようかなぁ…と手を顎に当てて考えるたっつー先生。
横目で晴樹を見ると、すごく焦っている模様。
それを真後ろから見る綾羽は笑いを堪えている。
…あ、倒れた。
笑いをこらえ切れず机にうつ伏せた綾羽に私まで笑いそうになる。
「…うん、面倒だから自由でいいや!男女バランスはー、2:3か3:3な!」
さすが数学教師、クラス名簿を見ながらぱぱっと計算して指示を出す。
想像以上に適当な指示だったけど。
自由と聞いて、あからさまにホッとしている晴樹を見て、またまた笑いが込み上げる。
そんなことをしていると、紗南が私の席にやって来た。
「なっちゃん!みんなのところ行こー!!」
「うん、行こう!」
私たちは、恭弥の席に集まっている3人のところへ行った。