クラスが一緒だったこともあり、ずっと一緒にいる私たち。
新しい友達もできたけど、やっぱりこのメンバーといるのが1番楽しいや。
「次班決めするらしいよ、高校でもグループあるなんて思わなかった」
どこかから情報を持ってきた綾羽の背中に晴樹がチョップを食らわす。
「い…って!!」
「心配すんな!班はこの5人で確定だからよ!」
にひひーと笑う晴樹に、綾羽は苦笑い。
「ええ、そんなに上手く決めれるかなぁ」
「…いけるだろ。」
本当に心配そうな紗南に、恭弥が根拠のないことを呟く。
そんな姿を見ていた私は、元気に笑い飛ばした。
「晴樹が気合入ってるみたいだし、大丈夫だよ!一緒にしてくれるんだよね、期待してるね!」
そう言って晴樹の肩を叩けば、みんなも順々に晴樹の肩に力をかける。
「そっか、そうだよね、晴樹頼んだよ!!」
「うん!はるくん、頑張って!!」
「……ふっ。……頑張れよ。はは」
純粋に応援しているのは紗南だけに見えて、私はにやにやと笑う。
「ちょっとまてよっ!!おい菜摘!?」
晴樹の大袈裟な叫びは、私たちの笑い声に掻き消された。