「わぁー!意外と広いね!!」 「だねっ」 新しい校舎にわくわくしながら教室へ行き、それぞれの席に座った。 恭弥と晴樹は、前後の席。 さらに、その後ろが綾羽になっている。 小泉に阪本、清水。 50音が近い3人は必然と席が近くだった。 そして、私はその3人から1列とんだ列に。 私の斜め後ろが、紗南の席だった。 「なっちゃんの近くで良かったあ。」 安堵の表情を見せる親友が可愛くて、私の顔はついつい綻んだ。