「…てゆーか、私たち、手術の前から俊くんと両想いだったんだねっ!!」


信じたくない。


「こんな大事なこと忘れてたなんてごめんね、俊くん」

「ちょっと……」


聞きたくない。


「傷つけたよね、ごめんね」

「菜摘っ!!!!」


動き続けていた口は、俊くんの大きな声によって止められた。

回りで元気に遊んでいた子供たちも、驚いたように立ち止まって、慌てて公園を出ていってしまう。


静まり返った公園は、逃げ場もなく。

私は小さく、


「……ごめんなさい。」


と呟いた。