黙って私の手を引き、プラネタリウムを出てすぐにある公園へと辿り着く。
昼間だから当然だけど、子供たちが元気に走り回っていた。
でも、そんなの今の私にとってはどうでもよくて。
【 元気になったら、一緒に暮らそう 】
未だ、響き続けるこの言葉に、涙を溢れさせていた。
「大丈夫??頭、まだ痛い?」
落ち着いた言葉で私に聞く俊くんに、私は俯き首を左右に振る。
「分かんないよ…っ…」
答えになってない言葉を落とし、涙を拭き続ける私の隣で、俊くんは何かを察した様子で空を見つめていた。
今日は、晴天。
朝の肌寒さはどこかへ消えて、暖かい日になっていた。