綺麗すぎる星空の下。

どこかの屋上。


私のとなりにいるのは……誰?


次の瞬間、目の前が真っ暗になって、鋭い痛みが脳に走った。


「……っ…!!!」


声にならない叫びをあげる私。

そして目からは………大粒の涙がこぼれ落ちていた。


【 元気になったら、一緒に暮らそう 】


不意に脳裏を過ったこの言葉が。

私の中で、大きな存在となって響き渡る。


流れ続ける星空と、アナウンス。

楽しみにしていたそれを楽しむ余裕なんて一切なくて、嗚咽をもらす私を俊くんは、会場の外へと連れ出した。